ポール・マッカートニー初の写真展『Eyes of the Storm』は、まさに嵐の中を駆け抜けたビートルズの姿を、ポール自身の視点で追体験できる特別な体験でした。その光景が、今度はあなただけのものになります。ポール自身やナショナル・ポートレート・ギャラリーがセレクションした8枚のオリジナル・プリントに加え、未公開だったコンタクトシート6枚を収めたボックス・セットを期間限定で特別販売いたします。セットでのご購入なら、50%OFFの特別価格でのご提供です。

ポール自身がこのように語るように、写真の数々は構図を計算して撮られたものではなく、ポールがその瞬間に見たままを残したものです。だからこそ、当時の空気やポールの視線があなたに直接、語りかけてきます。

ビートルズが世界を席巻した1963年から1964年、ポールはカメラを手にし、目の前に広がる「嵐の中の人々の目」を記録していました。そこには、彼らを見つめる無数の視線と、嵐の中を駆け抜けるビートルズの姿が捉えられています。

ロンドンの屋根裏で撮ったセルフポートレート。パリの路地でたたずむジョンとジョージ。クリスマス・ショウで生き生きとドラムを叩くリンゴ。ワシントンD.C.でポールが車の窓越しに向けたレンズを静かに見つめる少女。
そして、初めてカメラにカラーフィルムを装填し撮影したマイアミでは、リラックスしたメンバーの姿や、砂浜に刻まれたファンのメッセージが写し出され、白黒の世界を駆け抜けてきた彼らが数日間だけ手にした光と色彩に満ちた時間が表現されています。

オープン・エディションの白黒写真全4枚のシリーズ「シングル・フォリオ・プリント」、250部限定のカラー写真全4枚のシリーズ「リミテッド・エディション・プリント」、そして、オリジナルサイズで忠実に再現されたコンタクトシート6枚入りの「プレミアム・ボックス」。
すべてが、ミュージアム・クオリティの仕上がりとなっています。

1963年12月、ロンドンのウェストミンスターにある当時の恋人ジェーン・アッシャーの実家で撮影されたセルフポートレート。屋根裏部屋は、遠く離れた故郷を思い出させる温かな居場所であり、創作に没頭できる空間でした。鏡越しに映る自身の姿には、ポールが過ごした静かな時間と、この家に宿った安らぎの記憶が刻まれています。

1964年1月、パリの路地で撮影されたジョン・レノンとジョージ・ハリスンの写真。リバプールの少年だった二人が、世界に羽ばたくアーティストへと成長していく様子がこの一枚に凝縮されています。ポールの目には、カメラの前で凛々しくポーズを決めるジョンと、自然体のまま佇むジョージの対照的な魅力が印象的に映っていたそうです。

1964年1月、ロンドンのフィンズベリー・パークにあるアストリア・シネマでのクリスマス・ショーでのリンゴ。華やかな舞台の裏側では、ビートルズの人気を象徴するように、熱狂的なファンの声が鳴り響いていました。演奏に没頭するリンゴの姿は、このショーがただのイベントではなく、彼らの存在を確立する重要な瞬間であったことを物語っています。

1964年2月、ワシントンDCの路上で、車窓から撮影された少女のポートレート。ビートルズを追いかける群衆の中で、彼女だけが静かにポールのレンズを見つめ、穏やかに微笑んでいます。喧騒のただ中にありながら、この写真は驚くほど穏やかで、ポール自身が見つめた"嵐の目"の中心を象徴しているようです。ポールがもっとも気にいっている写真のひとつ。

1964年2月、マイアミ・ビーチのスター・アイランドで撮影されたジョン・レノン。ツアーや仕事で忙しい日々を駆け抜けた白黒の世界から解き放たれたように、太陽と海に包まれたジョンの姿は、束の間の自由を満喫しているように見えます。ツアーの慌ただしさから抜け出し、ポールが「ワンダーランド」と表現したマイアミの輝きを象徴する一枚です。

1964年2月、マイアミ・ビーチのスター・アイランドで撮影されたジョージ・ハリスン。ボートに乗り、釣りをし、プールサイドでくつろぐ——そこには、ステージ上のトップスターとは異なる素顔の彼がいました。ほんの数日ではありましたが、このひとときが、彼らにとって真の休息となったことが感じられる一枚です。

1964年2月、マイアミ・ビーチのスター・アイランドで撮影されたリンゴ・スター。彼の独特なユーモアと天性の明るさが、「ア・ハード・デイズ・ナイト」という映画のタイトルの誕生にもつながったとポールは回想します。この写真には、ステージで見る姿と変わらないリンゴの魅力と、メンバーの友情が映し出されています。

1964年2月、マイアミ・ビーチの砂浜に書かれた、ファンからビートルズへのメッセージ。ホテルの窓からも見えるほど大きく刻まれたその文字には、メンバーへの愛と興奮が表現されています。ビートルズが巻き起こした嵐の中、無数の目が彼らを見つめた情熱が、この砂のメッセージにも刻まれています。

1963年から1964年、嵐のような日々の中で、ポール・マッカートニーが自らのカメラで記録した貴重な瞬間の数々。
その膨大な記録が収められた「コンタクトシート」6枚をセットにした、プレミアムボックスセットを特別販売いたします。

コンタクトシートとは、ネガフィルムに記録されたすべての写真を一覧できるプリントで、写真家がベストショットを選び出すために使用するもの。
ポールもまた、多忙なスケジュールの合間を縫いながら、撮影した写真をこのシートで確認し、選別していました。その際、彼が特に気に入ったカットには「X印」をつけてマーキングしています。撮影地はリバプール、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ワシントンD.C.、マイアミ。世界がビートルズに熱狂し、彼らが目まぐるしく変化していく最中に残された、ポール自身の視点で選ばれたリアルな軌跡がここにあります。

さらに、コンタクトシートはポールの写真展ではとても重要な役割がありました。いくつかのオリジナル・ネガは紛失してしまい、失われたネガの代わりにコンタクトシートから写真を高解像度でスキャンして、プリントされ、展覧会で展示された作品がいくつも存在しています。本セットに収められたコンタクトシートは、オリジナルと同じサイズにトリミングされ、ポール本人とMPLの監修のもと忠実に再現。さらに、長期保存に適したアーカイバルインクを使用し、特別な用紙（230gsmサテン・セミグロス紙）にプリントすることで、質感やディテールの再現性にもこだわっています。

だからこそ、このプレミアム・ボックス・セットは、ただの写真セットではなく、ポールの視点をそのまま手元に残せる、特別なコレクションになります。ポールが記録し、選び、そして写真展でも重要な役割を果たしたコンタクトシート。その歴史的価値がある逸品を、あなたのコレクションに加えてください。

リバプール 1963年

エンパイア・シアターでのジューク・ボックス・ジュエリーの楽屋でのオフショットや、ツアー中のひととき。ビートルズのメンバーのほか、マネージャーのブライアン・エプスタイン、ローディーのマル・エバンズが写っている。ジョンとジョージの写真に赤いペンで「X印」をつけているのは、「却下」ではなく、「お気に入り」という意味。

ロンドン 1964年

ビートルズ・メンバーのオフステージの記録、特にジョンの素顔を捉えている。ポールの姿は、おそらく、マル・エバンスによって撮影されたと思われる。コンタクトシートの下部には、ジョージの母親ルイーズ・ハリスンの姿も複数収められている。オフステージでの彼らのリラックスした表情と、ツアーの喧騒の合間に垣間見える素顔が記録された写真の数々。

パリ 1964年

ジョン、ジョージ、マネージャーのブライアン・エプスタインらが映るパリでの貴重な記録。街角で撮影されたジョンはユーモアを交えながらポーズを決めていて、彼らしい仕草の瞬間をポールは捉えている。報道カメラマンのなかには、デゾ・ホフマンやデイリー・ミラー紙のアリステア・マクドナルドの姿も。まさに、ビートルズを取り巻く「嵐の中の無数の目」を捉えた写真。

ニューヨーク 1964年

エド・サリバン・ショー出演の前日、ショーのリハーサル中に撮影されたコンタクト・シート。歴史的な瞬間を迎える直前の彼らの姿がここに刻まれている。扁桃腺炎を患っていたジョージはホテルにとどまり、この写真には写っていない。ポールのパフォーマンスを捉えたカットの一部は、誰かが彼のカメラを手にして撮影した写真。

ワシントンD.C. 1964年

ニューヨークからワシントンへ移動する列車内や、到着後の車の窓から捉えた風景の数々。ポールが興味をもった被写体を見ることで、彼が当時どのような視点で世界を切り取っていたのかが分かり興味深い。群衆の熱狂だけでなく、街の風景や何気ない瞬間にもレンズを向けていたことがわかる貴重な記録。ワシントン・コロシアムの看板も印象的に収められています。

マイアミ 1964年

マイアミ国際空港で7,000人のファンに迎えられたビートルズ。その熱狂の瞬間から始まるコンタクト・シートは、空港からマイアミ・ビーチへと向かう道中の光景を記録しています。初めて目にするマイアミの風景をカメラに収めながら、ポールはバイクで先導する警官の姿に目をとめ、いくつかのショットを残しました。彼は後に、現実の生活で銃を目にしたことが衝撃的だったと語っています。